倉都康行さんの「投資銀行バブルの終焉」を読みました。サブプライム以降の金融の動きを理解するには良い本だと思います。金融の現場にいる人だけに説得力が違うように思いました。特に歴史的な流れで投資銀行というのものの成り立ちを説明しているところが、投資銀行の企業行動を理解する上でとても役立ちました。特に「・・・その価値に関しては、古典派経済学なら労働価値で、新古典派なら限界効用価値で、それぞれせつめいするだろうが、金融市場では現在価値ですべてが収まるというわけである。」「そもそも商品の利用価値と交換価値は異なるものといだとの前提に立てば、交換価値の根拠である現在価値も、実は極めて脆弱なものだといえなくもない」あたりは秀逸ですね。
- 作者: 倉都康行
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/07/17
- メディア: 単行本
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