りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

節分&金融危機の本質は何か

今日は節分ですが・・・大阪です。恵方巻きを食べるわけでもなく、豆まきをやるわけでもなく。
移動の際に、野口悠紀雄さんの「金融危機の本質は何か」を読みました。サブタイトルは「ファイナンス理論からのアプローチ」とあります。前半は先日読んだ世界経済の危機 日本の罪と罰と同じですが、途中から、金融・証券投資の基礎理論とかリスクコントロールの理論と手法といった話になります。野口さんはほかにもファイナンス理論の本をいくつか書いていますが、最も入門的でわかりやすいように思いました。個人的には前段のエンロンの話とか、実は余りよくわかっていなかったので良かったです。
野口さんの主張は、学者としては当たり前で「金融工学やファイナンス理論を『使ったから起きた』のではなく、『誤った使い方をしたから』あるいは、『使わなかったから』金融危機が起きたというもの。つまり道具は適切に使いましょうということですね。印象に残ったのは、金融能力を高めるために、本当に必要なのは数学という話と、「エセ専門家」の見分け方です。1)複雑な数式や聴いたこともない専門用語をやたらと使う、2)分かるはずがないことが分かっている、3)必要とされるはずのデータを用いないで答えが得られている、だそうです。気をつけたいと思います。

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今月の読書 1冊
1月からの読書 17冊