りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

女子大生会計士の事件簿DX.5 蹴りたい背中、アミターバ

本日は新潟に出張。夕方新潟から大阪を経由して岡山におります。明日は、朝一番に高松に移動予定です。
というわけで、たくさんの移動時間の中で読書時間を確保することができました。本日3冊本を読んで、セミナー終了後43日で43冊。やっと一日一冊のペースに戻りました。
本日読んだ本は、山田真哉さんの「女子大生会計士の事件簿 DX.5」、綿矢りささんの「蹴りたい背中」、玄侑宗久さんの「アミターバ 無量光明」の3冊です。
「女子大生会計士の事件簿」はいつもどおりです。ちょと漫画チックな小説ですが、軽く会計の話が挿入されて、少しだけ勉強になります。特に粉飾決算の手口など、会計初心者には参考になります。それに、ライブドアなどの事件のネタになっている事件が連想されるものもあり、その辺は実際の事件の理解に役立ちます。
蹴りたい背中」は2004年の芥川賞作品ですね。一時、芥川賞作品に凝って全部読んでいた時期があったのですが、そのとき購入して家に積んであったものを、昨晩見つけて旅のお供にしました。高校生が主人公であることから青春小説といってよいと思いますが、主人公も長谷川初美も、その相手のにな川もどこか屈折したところがあって、ちょっと異質な雰囲気を出しています。ただ、初美は強がっていますが、みんなに振り向いてもらいたい感じがするのに、にな川はまったく周囲を気にせず、オリチャンだけを向いているというのがいいですね。ずっと何かを我慢して読んでいる感じですが最後まで読んで、「蹴りたい背中」の意味がわかったような気がします。
3冊目は玄侑宗久さんの「アミターバ 無量光明」。がんを患って入院している主人公が、徐々に自分の死を受け入れる内容。ただ、娘婿の和尚である慈雲さんが単に和尚として宗教観を押し付けるだけでなく、さまざまな宗教や臨死体験、科学的考察などさまざまな観点から「死」について考え、話していくところが圧巻です。非常に勉強になりました。

蹴りたい背中 (河出文庫)

蹴りたい背中 (河出文庫)

アミターバ―無量光明 (新潮文庫)

アミターバ―無量光明 (新潮文庫)

[DATA]
2008/11/03セミナー終了後の活動 43冊