りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

アフター・ビットコイン

 中島真志先生の「アウター・ビットコイン」を読みました。中島先生は現在は麗澤大学の先生のようですが、日銀でこの世界の調査や研究をやっていた人。大変勉強になりました。何となくわかったようでわからなかったブロックチェーンの仕組みとか、完璧でないにせよ一段上の知識が入ったような気がします。また、正直それほど興味がなかったのだけど、中央銀行のデジタル通貨、国際送金、証券決済での実際の取り組みを読んでみて、なるほど一つに繋がり、世の中の流れと現実が分かったような気がしました。少なくとも、ブロックチェーンというか分散型台帳技術(Distributed Ledger Techonology ; DLT)っていう技術は凄いな。サトシ・ナカモトは流石だとやっと思えるレベルまで来ました。中島先生が書かれているように、通貨である以上やはり発行主体の信頼性は大事だと思うし、コーポレートファイナンス的に考えると、つまり将来キャッシュフローの割引現在価値の合計と考えたときにビットコインの理論価格はゼロである可能性が高いという指摘は納得。この本の最後の方で書かれていた、ブロックチェーンの技術を中央銀行や金融機関がうまく活用していくというところが現実的なのかなと思ってしまいました。

「お金2.0」ではありませんが、新しい経済の仕組みを作ってくということが、大事なのだとは思うけど、新しい仕組みは何かの組み合わせだったりもする。そして、金融の世界は何よりも信用力が必要。この辺のバランスをどう考えるか、どう見極めるかが個人の力なのかなと考えさせられました。

アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

 

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今月の読書 4冊

1月からの読書 15冊

My fitness Report 180212

久しぶりにロードを走りました。土手の風は結構厳しかったけど、今日は寒さも一段落で、比較的走り易い日でした。ただ、外を走るときは何故かそんなに追い込めない。ジョギングペースで走って、時には少し歩く。今年は全然頑張れないところがあって、やっぱり怪我が怖いのか、どこかでブレーキを掛けてしまう自分がいる。でも、数字を気にしないで、マイペースで続けることに。

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本日の走行距離 5.4km

今月の走行距離 31.0km

1月からの走行距離 111.8km

密やかな結晶

石原さとみさん主演の「密やかな結晶」を観てきました。この作品を観る前に原作を読んだのだけど、演劇を見ることを前提で読んでいたので、このセリフはこんな風に語られるのかなとか、いろいろ想像していて、まさにそれが実現されたような作品でした。石原さとみさんは、テレビのインタビューの中で舞台の素晴らしさについて「稽古ができること。恥を掛けて、ダメだしされて、演出家の方や共演者と語り合って、熟成させて完成させたものが披露できるということ」というようなことを述べていたと思うけど、そういうことなのかな。それぞれの人が受け止めた解釈と、伝えたいことをぶつけ合って、一つの作品にする。ドラマも映画も同じだと思うけど、繰り返し繰り返し演じて、修正して、形にする。その繰り返しが多いことと、観客の反応を生で受け取れるところが演じる側の満足なのかもしれない。

この作品のモチーフは消滅。何もかもが無くなってしまう島で、人間が最後まで失いたくないものは・・・一つは記憶。そして、自分が確かに存在したという証、なのかな。原作者の小川洋子さんは記憶というものに凄く執着しているような気がしていて、「博士の愛した数式」でもそうだったのだけど記憶を失ってしまう人とのつながりが作品のテーマになっていたりする。記憶が消えてしまうと、人間とのつながりも消えてしまい、愛も失われてしまう・・・なのかな。

石原さとみさんははじける笑顔が素敵な人ですが、エンディングを含めてそういう笑顔が見られなかったのは少し残念。声も枯れていたし、少し疲れているのかもしれないですね。でも良かった。好きな女優が熱演しているのを生で見られるのは最高に幸せ。

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嘘を愛する女

この映画、映画評を見ると賛否両論というか、どちらかというと否定的な論評も多いのだけど、個人的には素敵なラブストーリーでした。最近長澤まさみさんは、仕事がバリバリできて、でも我がままで、周りの人を顧みない役どころが多いけど、今回もそういう設定。で、バリバリと仕事をこなし、破滅的な飲み方もし(これも仕事)、家庭のことはパートナーに任せっきり、そんな時に自分の大切な人が突然倒れた。生死の間をさ迷う間に判ったことは、彼の名前も経歴もすべてが嘘であったということ。過去を隠す人間には隠すだけの理由があって、多くの場合それを知ることはよいことに繋がらない。それでも知りたい。知らずにはいられない。ヒントは彼が残した小説。そこにある景色をヒントに瀬戸内の街を探す。そして、真実にたどり着いたとき、彼の悲劇を知る。彼の優しさが何で出来ていたのか、彼が求めていたものが何であったか、そんなことが判ったような気がする。エンディングでコップに活けられた桜の枝が妙に優しく感じられました。

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My fitness Report 180209

本当は昨日走りたかったのだけど、仕事で遅くなってしまったのと、まだ6日の疲れが残っていたので1日見送りました。本日もトレッドミル。隣のおじさんのペースが速くて、ついついつられてしまいました。疲れた・・・でも、かなりいい感じで追い込めました。久々にぐったり。終わった後にストレッチをしながら、このまま寝てしまいたいと思ったほどでした。

家に帰って、アンナチュラルを見る。アンナチュラルの石原さとみさんは、月9やコーエツの時とは違って、少し抑え目。30歳になって、マネージャーも変わって、「これからは自分がやりたい役をやりたい」とインタビュー記事に出ていました。だからなのか、この抑え目の役が妙にいい。法医学者ということもあるけれど、感情は抑え目に、冷静に真実を探る姿が美しい。今回は溺死の原因を探る回。このストーリー展開は野木亜希子さんならではなのかな。とても良い作品になっていると思います。

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本日の走行距離 12.8km

今月の走行距離 25.6km

1月からの走行距離 106.4km